強い人 | 五月に或る人は言った。(仮) 

強い人

強い人が好き。

小学校一年生くらいの小さい頃から、強い人が好き。

その気持ちを明確な言葉や思考に昇華できたのは最近だけれど。


堅固な意志、真に優しい言葉、包容力・・・、

そんな、私は持っていないけれど渇望しているものを持っている人を、

それがどのようなタイプの人であっても、

私は好きで、尊敬していて、畏れている。

私の憧れ。


けれどそれ以前に、そんなもの無くても、

無条件で惹きつけられて、

内心ではその人に対して、

抗いも壁も無くしてしまう、そんな、`強さ´を持った人を

私はすぐに見つけられる。

それが多分、唯一の特技。


喋りがたどたどしくても、リーダーシップが取れるような人でなくても、

めちゃめちゃに優しくなくても、忘れっぽくても・・・

そんなことはどうでもいい。

 `強い人´とは、どれだけ騒ぐのがすきでも、ちゃらちゃらしていても、

甘えんぼに見えても。

どんな欠点があろうと、

それを簡単にカバーできるほど、

自分の根幹が揺らいでいない、そんな人。


格好良いと思う。

私は、そんな風になれなくて、

いつも何かに怯えていて。


変転していくことは良いことだと思うからこそ、

私はいつも惑い、勝手に傷つき、弱い自分を変えようとして失敗している。

それは、大変だけど、大切なこと。


わかってる。

傷ついて変わって行ったって良いってことは。



けれど、いつも切実な問いが消えない。


どうしたら強くなれますか。